君のチョコレート

今日は、「ばれんたいんでい」とかいう日らしい。

何でも、好きな子に手作りの「ちょこ」とかいうのをあげる日らしい。

主に、女の子が男の子にそうするそうだ。

 

「あの子はくれるかなぁ」

 

なんて、ぼやいてみる。

きっとくれないだろう。

あの子は、照れ屋だから。

恥ずかしがり屋だから。

それ以前に、そんな日があること自体知らないだろう。

でも、期待くらいしたっていいと思う。

だって、好きだもの。

恋人だもの。

周りから見れば、気持ち悪いと言われるかもしれない。

男が好きだなんて。

でも、好きになったのだから別に何をいわれても気にしない。

だって、彼のことが好きだから。

そんな風に君のことを考えていたら、会いたくなった。

会いに行こうかなと考える。

 

「用意してくれてるかな」

 

一言そう呟いて、あの子の元へ向かう。

くれてもくれなくても、あの子の驚く顔を見れればそれで満足だ。

 

「冬獅郎はん、居てはります?

 

戸をあけて、中をのぞく。

居た。

愛しいあの子。

 

「市丸!何か用でもあるのか?

「冬獅郎はん、今日何の日か知ってはります?

「あれだろ、ばれん…何とかって日」

 

彼が知っていたことに驚く。

 

「知ってたんや」

「松本が井上に聞いたのか騒いでいたからな。義理だとか言って俺のとこにも持ってきたぜ」

「ああ、そう」

 

なんか、拍子抜けだ。

知ってたなんて。

 

「ほらよ」

 

彼が投げてきたものを、受け取る。

 

「これ…」

「やるよ」

 

顔を真っ赤に染めながら、彼は言った。

中身は、チョコだ。

思わず顔がにやける。

うれしさのあまり、抱きつく。

 

「冬獅郎はーん!!!

「うわっ!何すんだ!!////

「ありがとさん」

 

耳元でそう呟くと、相変わらず耳を染めたまま、

 

「ぉぅ////

 

と小さく呟いた。

なんて可愛いのだろう。

なんて、愛おしい子だろう。

 

 

市丸ギンが、「ホワイトデー」の存在に気づくのはそれから一ヵ月後のこと―――。

 

*fin*

 















あとがきと言う逃げ道  藁

 

まず一言、甘い。

甘すぎると自分で思う。
書いてるとき、自分で赤面しましたwww ホント恥ずかしかったです。

こんなんでいいのか、バレンタイン小説。。。
初、バレンタイン小説・初、ギンヒツ小説・初BLEACH小説。始めてずくしの小説です。マヂで。

穴があったら入りたい。誰か、御崎が入れる穴掘ってください。

だって、甘いし、恥ずかしいし、前の小説からかなり経ってるし・・・ホントごめんなさいね。
力不足で。こんな駄文しかかけないやつですが、長い目で見守ってやってください。

ご愛読ありがとうございました。次作はきっとREBORN!小説です。

蛇足→これの製作時間きっと15分もかかってません。

 

2007.2.12   御崎 薺

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